父が働いていたことをきっかけに、ガス業界で働くことを決めた。
当時はガス業界の仕事なんて、全く知らなかったが、父の下で作業員として始めた仕事。 父の教えは「仕事を丁寧に」
それほど厳しくなかった父であったが、職人として、「見た目(仕上がり)にこだわる」姿を傍で見て学んできた。
共に二人三脚で現場を進めていき、3年経った頃から一人で現場を任せてもらえるようになってきたという。そんな田所さんも今では、内管工事・機器工事をこなす優秀な「ゲンバの星」だ。
今日の現場は、戸建て住宅の床暖房敷設作業と、間仕切りの仕込み配管作業。仕込み配管作業は、建物が出来上がる前に、見えない部分に配管を行う作業であり、高い位置で作業を行う天井配管や、狭くて作業スペースが十分にない床下配管を行わなければならない。
狭い現場は、ガスの職人だけでなく、他業者の職人も作業しているため、双方で連携を取りながら作業を進めていく。特に、今回のような仕込み配管作業は、建物の進捗に沿って配管を施工していかなければいけないため、全体の工事の把握が必要になってくる。
そんな現場でも、持ち前の明るさで、他業者の方とスムーズに連携をとり、作業を進めていく姿が印象的だった。
田所さんに、これまでの10年振り返ってもらうと、「あっという間だった」という答えが返ってきた。
現場で仕事をすると、困難なことに直面することもある。例えば、工期の短い現場では、短時間で確実・安全に配管を組んでいかなければならない。 お客さまの要望に応えるため、時間が迫られる中でも、「見た目(仕上がり)へのこだわり」は忘れずに作業を行う。出来上がった時の達成感が、仕事のやりがいにつながってくるという田所さん。
「この仕事を辞めたいと思ったことは一回もない。これまでの経験を生かし、自分のペースでこれからも頑張りたい」と意気込みを教えてくれた。
出来上がった時の「達成感」が、田所さんをまた次のゲンバへ突き動かしているようだ。
プライベートは、2児の父。休日に家族で買い物や、子どもたちと遊ぶことが楽しみという田所さん。
今年の目標は年2回の家族旅行!!