入社して以来、約10年間、施工現場一筋で働いている奥田さん。学生時代から体を動かすことが得意であったため、現場の第一線で自慢の体力とスピードを活かして働きたいと考えていた。そのような中で、当時通っていた高校の求人で目に入った「大阪ガス」の仕事に携わる会社というブランドに強く惹かれ、当業界への就職を決めたとのこと。
今日は、大勢の観光客で賑わう嵐山に近い新設集合住宅のゲンバだ。奥田さんは普段から集合住宅のガス設備工事に携わっており、ガス内管工事と機器工事までを一元して担当している。今回も浴室乾燥暖房機の取付け工事やベランダのガス機器配管、共用配管スペースの段取り等、多種多様な作業を効率良く行っていた。
得意な作業は「気の抜けない細かい作業」と話してくれていた通り、最終的にはお客さまから見えなくなる箇所の作業においても、細心の注意を払いながら、真剣な眼差しで作業を行っていたことが印象的であった。見えない場所ほど繊細な作業が求められることが多いが、「入居されるお客さまのことを思い、見えない場所こそ完璧に仕上げる」ことを常日頃から意識しているそうだ。また、仕事のやりがいについて尋ねると「完成した物件を見たとき」と笑顔で答えてくれた。
入社当初は右も左も分からない状況で先輩施工者の指導の下、一心不乱に作業を覚えていたという奥田さんだが、最近では内管工事において最上位資格である第1種内管工事士資格を取得し、「より一層仕事に責任感を持って臨むようになった。またガスはお客さまが生活していく上で必要不可欠であるが、自分が施工した配管がお客さまの役に立っていることが嬉しい」と話してくれた。
将来の目標は独り立ちし、後輩施工者の目標になること。そのためには、自慢の体力とスピードに加え、技量をさらに伸ばし、先輩たちに追いつきたいと話してくれた。現在の自分に満足せず、理想の将来像を見据え、向上心に満ち溢れたその姿はとても輝いてみえた。
一方、プライベートでは1児の父親として、仕事の合間を見つけては3歳になる息子さんと遊ぶことが楽しみであると話してくれた。さらに今年の夏には第2子となる次男の出産が控えており、家庭では普段の仕事ぶりに負けず劣らないイクメンとして、子育てに奮闘しているようだ。趣味が魚釣りという奥田さんだが、2人の息子さんが大きくなったら、家族で一緒に魚釣りに出かけたいと優しい笑顔で話してくれた。