明田さんは今年で入社10年となるが、学校卒業後の就職先は新幹線の整備を行う会社であった。ガス業界へ転職したきっかけは、最も尊敬する父親であるとのこと。明田さんは幼いころから父親が現場で働く姿を目にしていたが、技術や経験だけでなく、日々刻々と変化する現場状況や工程等を先読みする力や段取り力においては、全く敵わないと話してくれた。
入社当初は父親の指導の下でガス内管工事の経験を積み、現在ではガス内管工事の最上位資格にあたる第1種内管工事士として、大型の業務用物件からマンション等の集合住宅まで幅広い現場で活躍している。
今回の現場では、大型の工場を新たに建設する現場の作業長として携わっており、効率良くガス配管を伸ばしていた。作業中も細かい寸法取りや配管の水平・垂直を入念に確認していたが、普段から美観については常に意識し、作業を行っているそうだ。また、作業前後の確認についても徹底しており、使用する材料や工具に異常がないか、作業後に配管の仕上がりや工事内容に問題がないかといった点を細かくチェックしていた。
仕事のやりがいは「担当物件が竣工すること」や「お客さまに感謝されること」と答えてくれた。1つ1つ丁寧に作業を行う明田さんからは、常にお客さまのことを考えて仕事をするといったプライドが伝わってきた。
最近では、従兄弟にあたる入社2年目の絹田さんとペアで作業を行うことも多く、配管の寸法取りや作業の段取りといった内容を徐々に任せており、将来的にはお互いの現場で応援し合えるような関係になれればと期待を話してくれた。
そんな明田さんだが、プライベートでは2人のお子さんを持つお父さんで、仕事から帰って、妻や娘さんの笑顔を見ながら家族団らんすることが仕事の活力に繋がるそうだ。休日は公園や近所のショッピングセンター等にでかけ、家族との時間を有意義に過ごしている。6歳の長女が4月から小学校に入学したとのことで、今まで以上に仕事に打ち込んでいきたいと話してくれた。家族の笑顔が、明田さんのパワーの源のようだ。
また、憧れの存在で、業界の大先輩にあたる父も長女の入学を心待ちにしており、ランドセルをプレゼントして貰ったと笑顔で話してくれた。