今日の作業は新設の戸建てのガス工事である。既に道路面から敷地内に引き込まれているガス配管から取り出し、ガスメーターの設置と各消費機器までガス配管を延長してつなぐ工事になる。本日の作業の中では「道路面から引き込まれている配管とガスメーターの上流側の配管をつなぐ作業が、一番重要で特に慎重に行う必要がある」と教えてくれた。
東さんのこだわりは、ガス配管はお客さまに見えない部分がほとんどだが、その見えない部分をいかにキレイにかつ丁寧に仕上げるかが一番のこだわりであり、腕の見せ所である、と職人の顔で教えてくれた。
そんな東さんの社内での評価は非常に高い。所属する会社では、第1種内管工事士（ガス工事をする上で必要な資格の最上位）を取得するとともに、先輩に同行して沢山の現場経験を積み、社内の作業長さん全員から認められなければ、1人で現場を任せてもらえないことになっている。しかし、東さんは第2種内管工事士（上位から２番目の資格）を取得し、先輩に同行して現場経験を積んだ時点で作業長さん全員に「あいつなら大丈夫だ。」と認められ、その資格の範囲内の現場は1人で任されるようになった。これは社内で初の事例である。その後、第1種内管工事士資格も取得している。
東さんは先輩の施工現場に同行しているときから、言われる前に自分で考え、先輩が次の作業がし易いように先回りして準備や片付けを行っていたそうだ。
この東さんの行動から分かるように、仕事中の周りへの気遣いや状況に応じた対応力は申し分なく、また人一倍、仕事を学ぼうとされていたことが想像できる。コミュニケーション能力も高い東さんは、礼儀もしっかりされており、その中でON・OFFを切り替え、上司・先輩・後輩と程よい距離間で冗談等も言い合えるような関係性を構築されている。所属会社の部長は「一人の社会人として、見本になるような人間だ」と太鼓判を押している。
東さん自身、自分の強みは「礼儀」だと教えてくれた。聞くところによると学生時代、野球部に所属しており、そこでキャプテンを務めチームを牽引されていたそうだ。そこで培った礼儀がベースとしてありつつ、持ち前の高いコミュニケーション能力と東さんの人柄や人間性が社内での高い評価や現場を早くに任されるようになったことにつながっているように感じる。
プライベートではもうすぐ２歳になるお子様を持つ、お父さんである。休みの日は家族サービスに徹していると素敵な笑顔で話してくれた。
