今回は、業界に入社され4年目の伏見さんが働く現場で取材を行った。
前職は某自動車メーカーに勤務されていたという伏見さん、製造に関する業務に携わっていた。ガス業界への転職を決めたきっかけは、普段から体を動かすことが好きで、決められた組立作業ではなく、工事現場での作業に魅力を感じ、決断された。
現在の会社に入社した当初は、先輩社員のもとで、ガス工事の材料や工具、基本作業等を少しずつ習得、次第に作業を任せてもらうようになり、半年経った頃から簡易な作業であれば、1人で対応できるようになったとのこと。現在はお客さま宅のリフォームなどをメインに、現場の最前線で業務を担当されている。
今回の現場では、集合住宅の空き家をリフォームするため、ガスコンロや給湯器、お風呂を新しいものへの入替を行っていた。
取材のため現場に到着すると、マンションの上階からこちらを見て爽やかな笑顔で声を掛けてくれたことが印象的であった。
いざ現場に入ると、到着した際の笑顔とは一転し、真剣な眼差し、慣れた手付きで作業を進められていた。主な作業はコンロに接続するためのフレキ配管作業であったが、仕上がりをイメージしながら、丁寧に配管を施工していると教えてくれた。
空き家住宅のため、お客さまが入居していない状況であったが、念入りに床・壁面の養生を行い、次に入居されるお客さまが少しでも綺麗な状態で、お使いになれるよう徹底した配慮を心掛けていた。また、作業中も整理整頓や清掃を小まめに行っており、普段から丁寧な仕事をされていることと感じ取れた。
本日の作業ポイントをお聞きすると、フレキ継手の接続作業で、特にガス漏れを起こさないためには、接続後の引っ張り確認が重要であるとのこと。
ガス工事では、フレキ配管作業が得意で、今までの経験だけに頼らず、引っ張り確認やマーキング等の基本作業を徹底することが安全な仕事に繋がると教えてくれた。
また、作業中はスピードや確実さはもちろんだが、仕上がりの美しさにも配慮し、お客さまに安心・安全かつ満足して使っていただける工事を心掛けているそうだ。
仕事の面白さを訊ねると、戸建てや集合住宅など同じ現場が1つもないため、「毎回、気持ち新たに様々な経験を積むことができること」と教えてくれた。毎回新たな刺激を受け、日々成長に繋がるため、どのような現場でも初心を忘れず、確実・丁寧でお客さまに喜んでいただける仕事を行っている。
また、現場で体を動かして作業することが大好きで、まっすぐで綺麗に仕上がった配管や新品のコンロ、給湯器など、お客さまがお使いになる設備として、記憶や形、思い出に残る仕事であるため、非常にやりがいがあると教えてくれた。
最近のトピックスは約半年間にも及ぶビルの改修工事で、元請の工務店さまから個人表彰をいただいたこと。長期間にわたる工事を1人で担当し、現場の工程調整や他設備との調整など非常に苦労したが、最終的には無事事故・無災害はもちろん、持ち前の確実で丁寧な作業が評価されたことで自信に繋がったとのこと。
そんな伏見さんの理想の先輩は、同じ会社の中瀬さん。現場の大小に関わらず、常に全力で、お客さまや他業者とも良好な関係を構築し、的確に現場を完遂させていく姿に憧れを抱いている。将来的には、中瀬さんのように同僚や後輩、社外の方から頼られる存在になり、作業スピードや仕上がりの美しさを追求していきたいと話してくれた。
一方、プライベートについて尋ねると、休日は、YouTubeで料理系動画を視聴したり、銭湯で日頃の疲れを癒しリフレッシュを図っている。また、映画鑑賞も好きで、レンタルショップや映画館に足を運び、洋画を見るなど、公私ともに充実した生活を送っているそうだ。
今回の取材を通じて、伏見さんの気さくで親しみやすい人柄だけでなく、仕事に対する人一倍熱い思いを感じることができた。将来、伏見さんが今以上に成長し、現場でバリバリと活躍する姿が非常に楽しみであると感じられた取材であった。
